●参院選勝利に向け「共同テーブル」
鹿児島講演会開催
4月24日、石河康国氏を講師に迎え「共同テーブル」
鹿児島講演会を70名の参加者で行った。講演ではいまだ十分に浸透していない「護憲の第3極」の結集がいかに大事であるか、全体的な情勢の分析と立憲民主党の安保政策の問題点や志位委員長の「自衛隊活用」発言への危惧などを指摘しながら力説した。同時に「第3極
もこの参院選で社民党が政党要件を失うことになれば、今後の闘いはより厳しくなることが訴えられた。
こうした問題提起を受け参院選を全力で闘う意志統一がなされた。そして主催者から4月30日の「社民党・市民共同街頭宣伝」への参加が呼びかけられた。
●社民党・市民共同 鹿児島街宣鹿児島行動
―福島みずほ社民党党首、岡崎宏美新社会党委員長と比例区候補大いに語る
4月30日には、社民党の統一名簿で共にたたかう新社会党などと連携し、全国で展開されている「社民党・市民共同!全国街宣」が鹿児島でおこなわれた。
社民党の福島みずほ党首と大椿ゆうこ、宮城イチロ予定候補者、新社会党からは岡﨑宏美執行委員長が参加。県内4か所での街頭宣伝行動、市民との対話集会が行われた。
対話集会参加者からはどうすればこの危機感や我々の思いを大衆に伝えられるかという歯がゆい思いが話された。新社会党岡崎委員長からはとにかく自分の身近な人一人一人に話し込み訴えるしかないこと、一人ひとりがまだまだカミングアウトしきれてないのではないかと話された。大椿ゆうこさんからは若い人たちについては私やおかざき彩子さんに任せてくださいと力強い言葉がのべられた。
この二つの取り組みでは、社民党県連と新社会党県本部が一緒に、前段の参加依頼オルグで県内ほとんどの労働組合や学者・文化人らを訪問した。取り組みには、県職労や鹿児島市職労などの役員も参加していただいた。
米軍Xバンドレーダー基地反対京都連絡会のニュース「ハヤブサ」№70号と№71号を配信します。「共同テーブル」賛同人 大湾宗則
報告=事務局・山元一英
近畿2府4県から80人が参加
「平和憲法を活かす政治勢力とは何か」と題し、3・12「共同テーブル近畿」発足集会がPLP会館で開催された。蔓延防止のコロナ対策による制約下、近畿2府4県から80名の賛同人が結集した。
呼びかけ人・大野京子さん(奈良・I女性会議)の司会で開会が宣言された。初めに主催者を代表し、共生連帯の山元氏が「共同テーブル近畿発足」の意義と経過について報告した。山元氏は、現在進行中のロシアによるウクライナへの軍事侵略を断固糾弾するとともに、米国との「核・ミサイル共有論」ではなく、今こそ戦争放棄を謳った平和憲法の重要性が訴えられた。そして、自公・維新保守勢力に変わる立憲野党勢力の前進が求められていること、近畿においても昨年9月20日「私たちは、どの様な政治勢力をつくるべきか」集会以降、本日の発足集会を準備してきたこと、7月の参議院選に向けて、地に足をつけた政治運動、社会運動を構築してゆくことが訴えられた。
佐高信さんの叱咤激励
続いて、東京の共同テーブル発起人代表・佐高信氏から、「共同テーブルがめざすもの」と題して講演がなされた。佐高氏は、戦前の全総が「ストライキ絶滅宣言」を発し労働運動を壊滅したように、今日ナショナルセンタ―連合が財界と結託しようとしている。連合を変えてゆくためにも「共同テーブル」をつくった意味もある。非正規問題をしっかり取り組む姿勢が重要だ。大阪では維新対策が求められている。正攻法ではなく、維新の悪行を鋭く暴露する手法を身につけなければならない等の、叱咤激励がなされた。
各分野からアピール
次に本集会のメインである呼びかけ人代表12名(内参加7名)が紹介され、3名の代表からアピールがなされた。1番目に青年・学生を代表して西尾慧吾氏は、沖縄辺野古・遺骨土砂搬入反対の地方自治体・意見書運動の取り組みを行ってきたこと、ロシアのウクライナ侵攻に便乗し、南西諸島へのミサイル基地増強や改憲策動が強まっていること、今こそ市民運動の台頭が求められていることが語られた。
2番目に女性の立場から加納花枝氏(兵庫・I女性会議)は、3月8日の国際女性デーの取り組みを報告する中で、女性議員が少ないこと、賃金が男性の7割以下であること、もっと女性が声を挙げる必要があること、また、外国人の人権問題を含め差別構造をなくす取り組みの重要性が語られた。
3番目に池田直樹氏(大阪・社会文化法律センター代表)は、東京高裁で「優生保護法」の違憲判決が出たこと、今日の社会の中で多くの人々が様々な怒りを持っていること、「共同テーブル」は怒りを吸収する場とならなければならない、と語られた。
社民党、新社会党共同してたたかう
休憩をはさんで、政党代表のアピールに入った。新社会党の岡崎ひろみ氏(中央執行委員長)は、社民党との小さな違いを乗り越え、新しい政治勢力の形成に向けて、参議院選全国比例を共に闘うこととなった。兵庫からおかざき彩子予定候補を擁立して闘うと、力強く表明された。
社民党の大椿ゆう子氏(社民党副党首)は、非正規労働者の経験に立って格差社会の解消を取り組むこと、ロシアの核威嚇に便乗し、日本の非核三原則の見直し論が台頭しているが、断固と反対してゆくと語られた。
社民党の服部良一氏(社民党中央幹事長)は、立憲野党共闘の現状を中央の政治状況と合わせ、中央における「共同テーブル」の取り組みを紹介し、経済安保ではなく人間の安全保障を確立してゆく重要性を訴えられた。
近畿各地からのアピール
続いて、近畿各ブロックの代表アピールに入った。大阪、兵庫については既に呼びかけ人アピールが為されているので、奈良、京都、滋賀からアピールを受けた。
加来洋八郎氏(プラットホーム奈良代表)は、コロナ禍のオミクロン株は在日米軍により持ち込まれたのは明らか、日本政府が米国に弱腰なのは、日米地位協定にある。今こそ日米地位協定改正の運動を行うべきと訴えた。
新海純也氏(京都・反戦反貧困反差別代表)は、資本主義の危機が深まる中で、新しい社会の展望を見出さなければならない。「共同テーブル」は、新しい社会を示唆する明確な提案を打ち出す必要があるのでは、と訴えた。
木戸進次氏(滋賀・社民党)は、大衆運動と政党との関係で立憲民主はあまり大衆運動に参加していないのではないか。社民党は、大衆運動と結びついた新たな議会政党を目指すべきだ、と語られた。
質疑応答の時間が短く、参加者からの意見が充分に促すことが出来なかったのは残念であったが、呼びかけ人が中心となる新たな枠組みがつくられたことは、評価できると思う。
最後にまとめとして、呼びかけ人の池田氏は、まだまだ多くの政治不満がくすぶっている。幅広い人々の怒りを「共同テーブル近畿」に吸収しよう、と呼びかけ集会を終了した。
「私たちは、どの様な政治勢力をつくるべきか!9・20集会」報告
(共生連帯・近畿)事務局長・山元一英
9月20日(祝日)13時30分から大阪PLP会館にて「表題」の集会が開催され、新型コロナ禍の緊急事態宣言下という制約にもかかわらず、近畿一円から80名の参加者があった。本集会は、東京での「共同テーブル」発足を受け、この間近畿において保守二大政党制に反対し、新たな政治勢力の形成を目指してきた「共生連帯・近畿」が主催し開催された。
主催者を代表し、共同代表の一人である加来洋八郎氏(プラットホーム奈良)は、共同テーブル発足を歓迎し、様々な政治集団が違いを乗り越え「小異を捨て大同につく」団結の重要性、そして近畿における「共同テーブル」発足の呼びかけ人に、斎藤幸平氏(大阪市大准教授)がなられるとの了承が得られたこと、青年・女性が中心となる組織の形成を追求する重要性等が述べられた。
服部良一、山下けいき両氏の提起
続いて、本集会の問題提起者として社民党幹事長の服部良一氏が、「当面の政治の動向と共同テーブルの役割」と題して講演がなされた。講演内容の主な主張は次のようなものであった。①政権投げ出し、菅政権の悪法(デジタル庁設置、国民投票法、重要土地調査規制法)、②自民党総裁選と国民世論の誘導、③与野党の対抗軸と総選挙の政治日程、④市民連合と立憲4党の政策協定、候補者調整の行方、⑤共同テーブル発足の経過と来年参議院選の展望、⑥立憲民主・枝野ビジョンとの違い、どうゆう政治勢力が必要か、等であった。
次に、「共同テーブル」のもう一つの支持政党である新社会党大阪の山下けいき氏が発言された。山下氏は、大阪衆議院選挙区・9区で市民連合の統一候補として、社民党副代表の大椿ゆうこ氏を擁立し運動を進めていること、資本主義に対抗する社会主義的な新しい政治勢力の形成の必要性などが訴えられた。
新政治勢力のあり方へ多彩な要望
休憩をはさんで、集会参加者から次のような発言がなされた。
*「共同テーブル」の提案を歓迎したい。大阪で沖縄米軍基地反対の市民運動をしているが、20代30代の若者と話す機会が少ない。ぜひ若者たちが主体となる政治勢力を形成してほしい。
*滋賀の社民党員ですが、立憲民主との合流問題で合流に賛成された人たちの中心は、自治労の労組員が多かった。大衆運動で立憲民主党の議員や党員を見かけることが少ない。大衆運動とつながった社民主義的な新しい議会政党が必要だ。
*「共同テーブル・近畿」の呼びかけ人が誰で、運営体制の責任者や団体がどこなのかがはっきりわからない。
*自分はれいわ新選組の支援をしているが、れいわ新選組の山本太郎氏との話し合いを早急に進めるべきだ。
この様な意見を受けて服部氏は、日本においても社会民主主義の政治は必要だと考えている。「共同テーブル」に結集する人々の議論の中で、更に必要な政策課題がつくられていくと思う。新生社民党(あるいは、新しい議会政党)は、市民とともに大衆運動を担う政党であるべきだ。
佐高信さんから激励、大椿ゆう子さん決意表明
これらの討論で時間が押し迫る中、東京から佐高信氏(共同テーブル代表)が激励に見えられた。急遽、激励の挨拶を頂いた。佐高氏は、非正規労働者が40%に至り、貧富の格差状況は異常と言える。現自公政権は、コロナ対策と言いながら内部留保金が500兆円にも及んでいるのに、全く使用していない。世論の反対にも拘らず、国威掲揚のためオリンピックを強行した。この様な政権をくつがえす新しい政治勢力が必要だ。
続いて、衆議院大阪9区候補者・大椿氏の決意表明を頂いた。大椿氏は、非正規労働者の経験をもとに格差是正の重要性を訴えられ、前候補者・服部氏の得票数を一万票以上上回る決意を述べた。
世界と呼応する近畿の「共同テーブル」に
最後にまとめと閉会の挨拶を兼ねて新開純也氏(反戦・反貧困・反差別共同行動IN京都)は、世界中で資本主義社会の危機が深まり、新自由主義路線に対抗するイギリスのコービン、アメリカのサンダース、スペインのホデモスなどの21世紀の社会主義を標榜する流れが生まれている。環境破壊に対する若者のエコロジー社会主義の運動などもある。「共同テーブル」が、今後どのような政治勢力として台頭するのかは定かではないが、新しい試みとして近畿でも取り組んでいこう。賛同人の拡大、呼びかけ人の推薦を宜しくお願いしたい。
3時間に及ぶ少し長い集会であったが、今後「共同テーブル・近畿」の発足に向けて、 政策を鮮明にした運動主体の結集を呼びかけて行きたい。
→近畿のとりくみの連絡先は「共生連帯・近畿」事務局長・山元一英まで Zeo-amagen@ares.eonet.ne.jp